セルゲイ・ラフマニノフが好き その1
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、その中でも特筆すべき第1楽章を聴いたことはありますでしょうか。聴いたことがない人は人生の3割8分9厘損してます。
僕は幼い頃にこの曲を聴いて、ようやくピアノをやろうと自我を持って決意したわけです。それまでは親の教育でなんとなくやっていましたね。
確かNHKかなんかのコンクールだったと記憶しています。演奏者の名前は忘れてしまいました。しかし、僕はその演奏にえらく感動し、録画を何回も見直したものです。果たして、コンクールの結果はどうだったのでしょうか。名も知らぬピアニスト、僕はずっとあなたの演奏に感動していますよ、とお伝えしたい。
曲の話に移りますが、まず最初の和音が素晴らしいですね。ピアノだけで入る和音と低音。荘厳で、始まるぞというワクワクをわかりやすく演出してくれています。巷では鐘の音と喩えられてるそうで、なるほどと思いました。
このわかりやすさというのが実は重要で、音がスッと入ってきやすいんです。クラシックって敷居の高いものだと思うかもしれません。ですが、そんなあなたにこそこの曲を聴いてもらいたいんですよ。間違い無くドーパミンが出ます。落ちサビまでの展開なんて爆速ですからね。落ちサビとか言いたくないですけど。
ラフマニノフの旋律ってめちゃくちゃ綺麗なのに、繰り返すことも比較的少なく、長く取りがちです。なのに、冗長にならずその全てが美しいんです。これはもうセンスですな。天才です。
もうね、やはり時代がそうさせたのかもしれませんが、ありあまる情緒があるんです。美しく、暗く、明るく、繰り返されるたびに心が揺さぶられて、もう涙ものです。
後半なんて、もう全然素直な和音で進まないのに、それに違和感を持たせず、ひたすら聴くものを圧倒させながら最終的には耳馴染みの良いものにまとめ上げられているわけです。なんたる。もはや時間を持った絵画でしょうこれは、とね。
あとこれは触れておかねばならないこととして、この曲は挫折を乗り越えた曲であるということです。ラフマニノフは前の交響曲第1番で失敗し、しばらくスランプに入っていたそうです。そんな時期を経て、このピアノ協奏曲第2番では無事大きな成功を収めました。それを知った上で聞くと、やはり良い意味で切迫感があるというか、パワーを感じますよね。
まあ背景を知ることも楽しいですが、幼少期の僕はそんなこともつゆ知らず、クラシックのクの字も知らないお子ちゃまがまんまと感動してしまったわけです。これだけでも十分でしょう。
第2楽章はというと、ラフマニノフ過ぎます、と続けていきたいですが、これは気が向けば書きます。(本当はブログのことを忘れてて焦って書いているから)
とにかく、ラフマニノフは僕の音楽の根源と言っても良いかもしれません。知らない人はぜひ聴いてくださいな。辻井伸行さんのやつがベタにおすすめですヨ。

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