庵野秀明が好き その1
エヴァンゲリオン。
ハルヒ、CLANNADと並び僕の青春時代を狂わせた作品です。当方2003年生まれですけどね、どこで時代がズレたんでしょうか。
一応注意喚起として、シンエヴァまでのネタバレがあります。それでもよければどうぞ。
時に、西暦2020年。
緊急事態宣言で高校が休みになり暇を持て余していたので、なんとなくエヴァのテレビアニメシリーズを見始めました。存在自体は知っていて断片的に見てはいたものの、ちゃんと順を追って見るのは初めてでした。
これがまあね、時間を潰すには十分すぎるというか、むしろ時間が足りなくなったわけです。何が面白かったのか、今になって考えるといまいち言語化に迷う作品なんですけど、とにかくその複雑さとシンジくんのウジウジ具合が思春期後半を埋めるには最適だったんです。僕も受動的にウジウジしながら自我を主張したかったわけですね。
しかしエヴァというのは、ロボットアニメのツラを被った哲学の皮を被った厨二病アニメとでもいいますか。庵野秀明監督は衒学的と表現されていますがまさしくそうで、俯瞰して見れば単純に親子間の愛情の話ですし、親離れの話です。
高校生の僕は、煩雑そうに見える土俵で人間とは何か(愛とは、親子とは)をシンプルに見つめる視点が欲しくて、エヴァがそれを担ってくれたんですね。人類補完計画って結局シンジくんがそれを否定したことが重要ですし、言いたかったことは「他人と関わって生きなさい」ということだったと勝手に受け取っています。これはシンエヴァが旧劇と同じことを言っていると思ったときに気づいたことですね。つまり、やっぱり旧劇で言いたいことを言い切っていたんだ!でもシンエヴァという美しい終わりを見れて良かった〜、です。
ここでシンエヴァに関する僕の話をひとつ。今でも鮮明に思い出しますが、シンエヴァの公開日は高校の卒業式練習の日でした。僕は思わず早退して午前中から見に行きました。そりゃもうべらぼうに良くて一向に余韻が冷めきらず、次の日も、またその次の日も見に行きました。気がつけば合計8回見に行ってましたよ、今思えば信じられませんが。(ちなみに最後の方になると第3村のくだりとか寝てました)
その中で、二回目だったかの時に母親と見に行ったんですね。母はリアルタイムでエヴァのアニメシリーズを見てハマっていたそうですが、当時はまだ子どももおらず20代半ばで、ミサトさんと歳が近かったんです。
そして、シンエヴァ時点でミサトさんには加持さんとの子どもがいましたよね。考えるにミサトさんはおそらく40代半ばです。僕の母はもう50歳を過ぎてはいましたが、ミサトさんと同じ年齢感でエヴァと共に歳をとり、僕という子どもと共に何十年越しのエンディングを見届けたんです。
これってなんか感慨深くないですか。エモいっていう言葉を辞書に載せる時、この話を用法においてほしいくらいですわな。母は泣いてましたし、僕はそれを横目に見てましたよ。
しかし、アニメシリーズは当時ゴールデンタイムに放送されて社会現象になったんでしょう。どれだけ陰鬱とした時代だったんですか。僕には今の方が陰鬱に映ってしまうんですけど、実際はわからないものですね。
最後にどうでもいい情報をお渡ししておくと、僕は逆張りが好きなのでエヴァのことをゲリオンというどこか汚い響きで呼んでいました。お恥ずかしい。
次回庵野秀明回を書くときは、ラブ&ポップについて書きたいですね。個人的に好きな映画トップ10に入れたい作品です。ではこの辺で、おめでとう。

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