top of page

BUMP OF CHICKENが好き その1

今週は、大好きなBUMPについて、その中で最も好きなアルバム『orbital period』の『ハンマーソングと痛みの塔』という曲についてです。

今回はただ好きを語るだけです。すみません。


この頃のBUMPにしては珍しく、セブンスの響きが印象的に使われています。この歌に相応しい浮遊感のある(音楽的な意味での)テーマとして、あえて選んだのだろうと勝手に考察しています。

また、一曲通して同じフレーズ感を繰り返し、徐々に変化していくような構成ですが、これもやはり世界観とよく合っていますよね。塔の上に立つ主人公の心情がよく表れています。歌詞とメロディが同時に天から降ってきたとしか思えません。畏敬の念を抱きます。というか、初めて聴いた時泣きました。


さて、やはり僕が語るのは歌詞についてになるのですが、この曲を知らない方はぜひ一度、一つの絵本だと思って歌詞を読みにいって頂きたいです。


BUMPによくある非常に寓話的な歌詞ですが、そのあまりの完成度から、何を切り取るか迷いますね。その中で一つ挙げるなら、「自分の孤独は周りの有象無象と違って特別だ」という思考がどんな結末を生み出してしまうのか、その考察だと思います。つまり、主人公は結果的にどうなるのか、救われたのかということです。

最後に逆様、という歌詞が出てきますが、ハンマー(この曲自体)で塔が崩されて落っこちていっているわけです。

おそらく元の孤独に戻ってしまうわけですが、それこそ実は救いなのではないかとも取れますし、やっぱり孤独は何をしてもまとわりつくという諦観とも取れます。

僕が思うに、これは余白として残した部分かなと思います。答えはありませんし、その二つが両方正しいということが答えでもあると思います。人間ってそういう二面性を常に抱えているもんです。


ふむ、どうしてこんな歌詞が書けるんでしょうかね。『ダンデライオン』とか『K』とか、世界をどんなふうに寂しく見ているんだと、ただその世界があることにどのような美しさを感じているんだと、同じような悩みを膨らませるほど藤原基央さんのセンスに脱帽します。


少し話が逸れますが、the pillowsというバンドも、似たような世界観で描いていることが多いと思います。実際、トリビュートではBUMPが『ハイブリッドレインボウ』をやっていましたし、やはりそれも良い曲です。言葉の選択は違えど、憂いと希望を同じ高さで描いた日本的な人間の等身大を表す曲です。いつかこれもちゃんと書こうかな。


本当に凄まじいですなあ。大好きです、BUMP。

最新記事

すべて表示
BUMP OF CHICKENが好き その2

時間という魔法を使った料理を召し上がれ。ということで、『魔法の料理〜君から君へ〜』についてですよ。 この曲は涙なしには語れんわけです。聞いていて寂しくなるのに、ある程度歳を取ったことが愛おしくなる曲でもあり、昔の景色がより愛おしくなる、そんな人間と時間の愛に溢れすぎている曲です。この曲を知らない人はとにかく聞いてください。 ピアノシンセのような音とストリングスから静かに入り、藤原基央の手癖らしい弾

 
 
 
リーガルリリーが好き その1

すっかりブログのことを忘れていて、急足で筆を取った次第でございます。今日はリーガルリリーの「キラキラの灰」という曲の歌詞について少し考察していきます。 この曲について少し調べようと思って知ったんですが、ダンジョン飯のエンディングだったんですね。ダンジョン飯は面白いと周りからよく言われていたのですが、未だに見れていません。シリアスなのかコメディなのかすらわかっておらず、そんな状態で歌詞を考察するのも

 
 
 
モーリス・ラヴェルが好き その1

僕はレジ打ちのバイトを始めて早6年が経ちます。続けて同じ商品を打つとき「同一ラベルです」と機械が喋ります。モーリスラヴェルだなあと、いつも思っています。 さて、「管弦楽の魔術師」と呼ばれているラヴェルと言えば『ボレロ』や『展覧会の絵(管弦楽編曲)』なんかが有名でしょうか。 しかし僕は、何より彼の書くピアノソロの曲が特に好きなわけです。今回はちょっと説明臭い文章が続くかもしれません。ご容赦を。 数あ

 
 
 

コメント


bottom of page